感染リスクを最小限に抑えながら、人と一緒に楽器を楽しむにはどうしたら良いのでしょう。
YAMAHAが開発した「syncroom」のようなリモート合奏サービスを私も試してみて、楽しいっちゃ楽しいのですが、どこか満たされない。
やっぱりリアル演奏の醍醐味である「温度感・相互作用・感情」を感じたい。
そこで私が今回提案するのは「野外でやればわりと安全でめっちゃ楽しいんじゃない?」説。
MVなどで、外で気持ちよく演奏しているシーンを見るたびに「こういうのやりたいなー」とずっと思っていました。外なら感染リスクも小さいだろうし、圧倒的開放感の中で弾いたら絶対気持ちいい。しかも映えそう。
だけど、もし雨降ったら絶対やばいでしょ。あと、風とか湿気って楽器には良くないっぽいし。
警察に通報されたらどうしよう。変な人に絡まれたらどうしよう。
といった具合に、野外演奏に憧れを持ちつつもいろんな心配事がありましたが、野外セッションのチャンスが転がり込んできたので、思い切って参加してみることに!
実際にやってみた
幸運にも同じ憧れを持つ人たちと知り合い、早速参加させていただいてみた。
混ぜていただいたのは、ギターのhiroboさん主催の野外セッション。10人未満の少人数で、都内にて月イチ開催。
この日は二子玉川の多摩川沿い(東京都側)。
最高気温18.6度と、3月後半にしては暖かいが、なんとまさかの「雨」L(゚□゚)」オーマイガ
今日のメンツ
複数楽器ができる人が多くて、実に音色バリエーション豊かな集団です笑
今回はアコギ、ベース、カホン、ボーカル、フルート、エアロフォン(!!)、スチールパン(!!)、そして私のヴァイオリン、という布陣。
やった曲
スピッツ / 春の歌
あいみょん / 桜の降る夜は
YOASOBI / ハルカ
ヨルシカ / 春泥棒
藤井風 / 旅路
あいみょん / マリーゴールド
いきものがかり / SAKURA
YUI / CHE.R.RY
森山直太朗 / さくら(独唱)
選曲は、事前にやりたい曲を出し合って、決まったら当日までに各々聴き込んでくる方式です。
ちなみに、当日全員共通で使う譜面等はないです。完全にぶっつけでやる人、軽くメモ程度に譜面を描いてくる人、ギターソロを完コピしてくる人など、準備の仕方、向き合い方は人それぞれ。
バイオリンの私は、今回はぶっつけで参戦。
時期的に「桜ソング」多め!
野外セッションのメリット/デメリット
良かったこと
・外で音を出すとクッソ気持ちいい
・ソーシャルディスタンス
・弓をたくさん使ったり、飛び跳ねたり等、広々スペースで自由に弾ける
・走り回れるので、自粛生活の引きこもりストレスを解消できる
・たまーに通行人が立ち止まって聴いてくれて嬉しい
・全然怒られない(川の反対側(=神奈川県側)は民家が多いのでNG)
・雨が降っても、高架下であれば余裕でセッション続けられる
気を付けるべきこと
・雨の場合は、生楽器はオススメしない
(高架下とはいえ、細かい水しぶきが楽器にかかってしまう危険性高い)
・風が強い場合、砂が飛び、楽器に良くない
・荷物に砂とか泥とか、多少の汚れはつく
・コンビニや自販機、トイレが遠い
・夕方になると、湿気が増す
・譜面は紙だと2秒で吹き飛ぶ。譜面台+iPadが最強。
まとめ
事前はいろいろと不安もありましたが、結果猛烈に楽しかったです。参加して本当に良かった。
開放感MAXな場所で、人間と合奏する。幸福度爆上がり。
ぜひ、この楽しさを弦楽器奏者の皆さんにも体験して欲しいです。メルポでもこんな感じで、野外セッションやってみたいなーとか企んでおります。
-弦楽器プレーヤーが野外セッションを楽しむためのチェックポイント-
・天気予報を事前にみて「晴れなら生楽器。雨ならエレキ。」
・基本民家が近い場所はNG
・時間帯は早いほうがいい(夕方は、寒い&湿気UP)
・譜面は紙ではなくタブレットが良い(紙だと2秒で吹き飛ぶ)
・ギターやベース、パーカッションなど音量大きい楽器と合わせる際は、生音だと負ける。ラクに弾きたいならミニアンプを持参すべき。