バイオリン,ヴィオラ,チェロ弾きの皆さん、チョップ奏法をご存知でしょうか。
え、知らない?まぁ知る必要はないですね。この先クラシック一本で生きていくなら。
「チョップ奏法」は非クラシックな弦楽器プレイヤーが、当たり前のように使っているテクニックです。
今回は、まだまだ日本でも浸透していない「チョップ奏法」について解説させていただき、一人でも多くの弦楽器奏者に、
わたしもチョップ、やってみようかしら((pq・ε・`*))モジモジ
と思っていただけたら幸いです!!
チョップ奏法とは何か
チョップとは「弓ドラム」
つまり、弓を弦にたたきつけて、リズムを出すことです。
ドラムがいないユニットでリズムを表現したいとき、このチョップ奏法が大活躍します。
チョップ奏法はクラシックでは縁のないテクニックですが、他のジャンルではけっこう一般的に使われている技術です。
チョップの活躍シーン
ジャズ
ブルーグラス
ファンク
アイリッシュ
北欧トラッド
ゲーム
チョップを習得するメリット
1.ドラムがいなくても「ノリ」が出せる
弦楽四重奏、ギターやベースとのデュオ、トリオ等、ドラムがいない少人数の編成でリズミカルなサウンドを作ることができます。
音楽を構成する重要な柱である「リズム」。やっぱりこれがないと味気ないですよね。
2.非クラシック系奏者と仲良くなれる
周りになかなかチョップができる弦楽器奏者がいないので、たまにチョップができる人を見ると
お、この人、同志だな(ニヤリ)
と嬉しくなります。
コミュ障で人見知りな私でも、チョップしてる人を見ると2秒で話しかけます。
みなさん、早くチョップを覚えてコッチ側の人間になりましょう(勧誘)。
つまり、チョップができるようになると、そういう系の人が寄ってきて、友達増えます。
チョップを習得する方法
レクチャー動画を見よう
実は、YouTubeにハウツー動画がたーくさんアップされています。
その中でも一番わかりやすいのが、ジャズバイオリニスト北床宗太郎さんによる解説動画です。
また、チェロ弾きの方はコチラがおすすめ。
チョップのコツ
文字で説明するのは極めて困難ですが、強いて言えばポイントは「右手の関節」ですかね。
習いたての頃のレッスンを思い出してください。
弓の元のほうで返すとき、右手の指の関節を全て「くにゃっ」とさせますよね?そうすることで返しが滑らかになるからです。
その「くにゃっ」の動きを、弦に叩きつけるときに使います。
こうすることで、雑音の少ない、かつキレのあるチョップ音になります。
いやいやいやいや、ヨクワカランヨ〜という声が聞こえてきますね。すみません^^;
やっぱり文字だと限界がありますね。
私は都内にて月イチで弦楽器アンサンブルイベントを開催していますので、お越しいただければそこで直接レクチャーさせていただきます^^
https://melpostrings.net/2021/08/01/minipo8/あとは、動画みて研究してみてください。(雑でスミマセン)
チョップの魔術師(変態)たち
最後に、世界で活躍するイカれたチョッパーたちを紹介するぜ!!
ダロル・アンガー(Darol Anger)
元祖チョップおじさん。チョップの生みの親とも言われる巨匠です。
この人の右手は世界遺産です。
ケイシー・ドリーセン(Casey Driessen)
冒頭の動画と同じ人です。この動画は、ご自身の高速チョップをスローモーションで見せてくれている超有益動画です。
マテウシュ・スモチンスキ(Mateusz Smoczynski)
ポーランドのジャズヴァイオリニスト。彼が所属する弦楽四重奏団「Atom String Quartet」の演奏です。なんか、すんげえ速いっすね。
カン・イチェ(Echae Kang)
ファンキーヴァイオリンねーちゃん。イケメン過ぎるだろ…
タートルアイランドカルテット(Turtle Island Quartet)
チョップできる人が弦楽四重奏やると、とってもグルーヴィーな演奏になりますね。
まとめ
これからの世の中、以前のように大人数でアンサンブルやセッションを楽しむ、ということが難しくなってくるかもしれません。
そんなとき、少人数で、少ない編成でもノリノリの演奏をぶちかましたい!というときに「チョップ奏法」のテクニックが活きてきます。
チョップ奏法がまだまだ浸透していない今こそ、チョップを習得し、時代の一歩先を行く弦楽器プレーヤーになりましょう!!