とある合コンで
バイオリンやってるんです
すごいですね〜おぼっちゃまなんですか?
そんなことないんですが、弦楽四重奏とか組んだりしていt…
ベートーヴェン?とか…ですか?
ええ、好きですね。オーケストラにも乗ってるn…
わたしアレ好き!ショスタコ!なんかかわいくない?
…(アレをかわいいだと!?1周回って相当なクラシック通なのか…?)
Xさんはギターですか?!カッコいい〜♡
えー!ラルクやるんですか?!今度ライブ行ってもいいですか?
…(ノД`)シクシク
弦楽器に対する世間のイメージが、気に食わない
バイオリン、ヴィオラ、チェロという「弦楽器」は、
・クラシック音楽で使われる楽器
・裕福な家のオボッチャマがやるやつ
・上品。高貴。清楚。
・スーツ。ドレス。
・なんか別世界のヒト
みたいなイメージを持たれがちですよね。
小学校からガチクラシックのバイオリンレッスンを受けてきた私ですが、そういうイメージを持たれるのがとってもイヤでした。
合コンでギターとかドラムの方がモテるのが納得いきませんでした。
まぁ確かに、一般の人が知ってるヴァイオリニストのスターいえば、葉加瀬太郎さんと天沢聖司くんくらいか。
脱クラシックした経緯
そんな感じでモヤモヤしていた中、私の音楽人生を一変させるYouTube動画に出会いました。
アメリカの弦楽四重奏団「タートルアイランド四重奏団(Turtle Island Quartet)」
なんとジミヘンの曲をカルテットでカヴァー。譜面台の角で頭を50回くらい殴られたような衝撃。
“音色がクラシックと全然違う…”
“リズムにノリまくってやがる”
“髪がクルクルしてやがる”
この動画をきっかけに、この人たちが得意とするのは「ジャズ」だと知ると、私はすぐにジャズについて勉強し始めました。
まずジャズピアノのレッスンに通い、ジャムセッションやライブに行きまくり仲間を探し、そしてついに念願の「ジャズ弦楽四重奏団」を結成。それが「阿佐ヶ谷ファンキーボーイズ(AFB)」
このAFBでワンマンライブやバンドサポートを重ねていくうちに、今度はセッションホストやワークショップ講師として、いつの間にか「伝える」役割を担うようになり、今に至ります。
ここ最近は個人的にジャズ以外にも、北欧トラッドやアイリッシュ、ブルーグラスなど「フィドルミュージック」にも激しい興味が湧いてきています。
こうして私は”脱クラシック”しました。
弦楽器奏者のみんな!もっと非クラシックやらないか?
僕のようにクラシック出身の弦楽器奏者の方、脱クラシックしてみませんか?
これから楽器をやろうと思っている方、弦楽器やってみませんか?
僕はクラシックを嫌いではないです。むしろ好きです。緻密に計算されたあの美しさを、聴くのも弾くのも大好きです。だけど、そこに引きこもり続けるのはめちゃくちゃもったいない。ジャズ、ロック、ポップス、ヒップホップ、EDM、北欧トラッド、アイリッシュ、ブルーグラス、レゲエ、、、世界にはキモチイイ音楽がたーくさんあり、弦楽器が活躍できるフィールドはもっとたくさんあります。
そこで、メルポを作ってみた
そんな心の叫びをカタチにしたのが、メルポ(Melting Pot Strings)です。
2015年に、弦楽四重奏の対バンイベントとしてスタートしましたが、今ではいろいろな形で”非クラシックな弦文化”をプッシュしています。
メルポLIVE
都内にて年1〜2回のペースで毎回3〜4組の弦ユニット達が集まり、お客さん呼んで飲酒しつつワイワイやる、アンサンブルイベントです。ルールはただ一つ「クラシック禁止」
お客様参加型のセッションや、弦楽器以外の楽器も混ぜた異種格闘技戦コーナーも用意し、リスナーや奏者のかたに弦楽器の楽しさを最大限に感じて欲しいという思いで、企画運営してきました。
出演ユニットが演奏するジャンルは、ジャズ、ロック、ポップス、ゲーム音楽、プログレ、アニソン、野球など、実に多様。同じ弦楽器なのに、こんなにもいろいろな楽しみ方があるのかと、我々運営側も毎回新しい発見があります。
ミニポ〜弦楽器アンサンブル/セッション会〜
コロナウイルス感染拡大により今まで通りのスタイルでのメルポLIVE実施が困難になり、規模を縮小し新企画をスタート。
2020年10月から月イチで「弾き合い会」を実施しています。弦楽器10人くらいでポップスやジャズ、北欧やアイリッシュなどを弾いて楽しむイベントです。楽器初心者の方からアマオケ奏者、音大生まで、幅広くお越しいただいており、初対面の参加者同士が即席でアンサンブル、セッションを楽しめちゃいます。
YouTube
過去のメルポライブパフォーマンスのほか、エレキヴァイオリンでの演奏動画や、自宅練習に使える伴奏動画など、非クラシックな弦楽器の楽しみ方を公開しています。最近では、歌ってみた弾いてみた動画にメルポスタッフがオリジナル伴奏を重ねる「弦楽伴奏屋」企画を実施中。今後は、非クラシックな弦楽器にチャレンジしてみたいという方に役立つようなレクチャー動画も発信していきたいと考えています。