バイオリン2本、ヴィオラ1本、チェロ1本で構成される「弦楽四重奏」
クラシックではド定番の編成ですよね。弦楽器だけでバンド活動的なことをしたいと思った時に真っ先に思い浮かぶのが、この「弦カル」です。
この記事では、
・クラシック楽しいけど、なんかちょっと飽きたカモ
・今組んでいるカルテットで、新しいコトにチャレンジしたい
という人のために「参考になる!お手本になる!非クラシックな弦楽四重奏団10選」をご紹介します。
バイオリン奏者である私自身、ここで紹介するカルテットの演奏を眺めたりマネしてきたからこそ、クラシックには出てこない独特な奏法やアイデアを少しずつインプットすることができました。
バイオリン,ヴィオラ,チェロ奏者のみなさん。是非この10ユニットを参考にしていただき、刺激的な弦楽器ライフをお送りください!
- タートルアイランド・カルテット Turtle Island Quartet
- エベーヌ・カルテット Quatuor Ébène
- ダニッシュ・カルテット Danish String Quartet
- アトム・カルテット Atom String Quartet
- アルキミア・カルテット Quartet Archimia
- ヴィーネル・カルテット Vinyl String Quartet
- ノース・シー・カルテット North Sea String Quartet
- ヴィジョン・カルテット Vision String Quartet
- モーツァルト・グループ MozART group
- 阿佐ヶ谷ファンキーボーイズ Asagaya Funky Boys
- まとめ
タートルアイランド・カルテット Turtle Island Quartet
ジャズ弦楽四重奏の祖。泣く子も黙るタートル。
1985年の結成以来、現在までメンバー交代しながら、受け継がれる意志。
ジャズだけでなく、ジミヘンやエリッククラプトンなどのロックなナンバーも、彼らの手にかかればオシャレでスパイシーな造形に。
僕がチョップ奏法を初めて知ったのは、彼らがきっかけでした。
エベーヌ・カルテット Quatuor Ébène
ジャズとクラシックの二刀流、フランスの極上カルテット。
彼らの魅力はその濃厚すぎるハーモニー。フォアグラサウンド。特上ウニ。牧場で食べるソフトクリーム。
1stVnピエール氏の超絶アドリブや、Vcラファエル氏の自由なpizzベースラインなど、見どころ満載の実力派ユニット。
ダニッシュ・カルテット Danish String Quartet
「北欧トラッド」を弦楽四重奏でやっちゃう、金髪ユニット。
デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドの伝統音楽を、今っぽくアレンジしてオシャレにキメてます。
そのアレンジが美しいのなんの。ノンビブラートや開放弦、耳をくすぐる装飾音などのトラッド要素と、モダンでジャジーなハーモニーが組み合わさった芸術。多幸感に包まれます。
あと、彼らはクラシックも最高なんです。こちらも二刀流。
アトム・カルテット Atom String Quartet
ジャズバイオリン大国「ポーランド」を代表するジャズ弦楽四重奏団。
とにかく、全員テクニックがものすごい。超絶技巧を交えたアドリブソロを聴いてると、こっちまで汗かいてくる。2ndVnマテウシュ氏は、元タートルアイランドカルテットのメンバー。そしてヴィオラのザボルスキ氏は、身長3メートルくらいある弦型の巨人。
頑張ってアドリブソロとかマネしようと思いましたが、全く無理でした。
アルキミア・カルテット Quartet Archimia
ポップでロック、そしてジャジーでファンキーな、イタリアおじさんたち。
マイケルジャクソン、ブリトニー、ディープパープル、ピンクフロイドなどをクセ強めにアレンジ。
激しめのチョップや弓をガリガリしたり楽器を叩いたり、様々なワザを彼らから学びました。
ヴィーネル・カルテット Vinyl String Quartet
またまたポーランドのジャズ美女4人組。
軽快なスウィングやしなやかなロングトーン。美しいです。
ヴィオラのオリビア氏は、なんとボーカルも兼務。ボーカル&ストリングスのVIPサウンドを浴びることができます。
ノース・シー・カルテット North Sea String Quartet
ジャズやファンク、民族音楽などマルチジャンルをノリノリにこなす、オランダのカルテット。
チョップ奏法、ヴァイオリンのギター風カッティング、指板をパチパチさせるパーカッションなど、弦楽器ってこんな音も出せるんだ!と新たな発見があります。
ヴィジョン・カルテット Vision String Quartet
こちらもクラシックとポップの二刀流、と言いたいところですが、彼らの場合はその境界線がない。シームレスに様々なジャンルを行き来するスタイル。
クラシックで培った圧倒的な技術力と、ポップス系のワザを組み合わせて、弦楽器の常識を覆すパフォーマンスを繰り出す。
自由って、こういうことか。
モーツァルト・グループ MozART group
世にも珍しい、弦楽四重奏コント集団。
彼らのライブ会場では、いつも爆笑が響き渡る。
歌ったり踊ったりボイパしたり、卓球したり風船飛ばしたり、もうね、曲芸です。
※良い子はマネしないでね。というかマネできんわ。
阿佐ヶ谷ファンキーボーイズ Asagaya Funky Boys
はい、最後はなんと宣伝です。すみません。
僕が所属するジャズ弦楽四重奏団です。
僕自身、今回ご紹介したような海外勢カルテットを知って以来「オレもこういうのやってみたいぜぇぇぇぇ!!」と思ってたら、同じようなことを考えている変わり者の弦楽器奏者に出会うことができました。
メンバー全員がアドリブできるので、とにかく何をやるにも「すぐできる」ことが最大の強み。
ライブやったりCD出したり、アーティストサポートしたりワークショップ企画したりなど、フットワーク軽く様々な企画にチャレンジできるという点が、僕自身が個人的に気に入っているポイント。
まとめ
気に入ったユニットがあれば、ぜひ彼らからワザやアイデアを「盗んで」みてください。
「いやいやいやいや、でも実際どうやればええねん」
「そんな仲間いないんだけど…」
という方は、ぜひアンサンブル会にエントリーしてみてください。
やっぱり何か新しいコトを始めるには、YouTubeみてインプットも大事ですが、何より「仲間をみつけること」「実際に音を出してみること」が近道です。ぜひ、お気軽に遊びに来てください。
あなたの弦楽器ライフが楽しくなりますよーに!!